Windows で手軽に Mercurial の開発環境を作る

先週のPyfes中にVirtualbox上のCentOSMercurialの開発環境を作っていたのですが、テストの実行に死ぬほど時間がかかる*1ので、方向を変えてWindows上に環境を作ることにしました。
MeruciralはHackable Mercurial for Windowsというパッケージを提供しているので、今回はそのパッケージを利用します。大体1時間くらいで環境が作成できます。

手順 1. MinGW/MSYS をインストール

Hackable Mercurial for WindowsはMSYS上でテストを実行します。そのため、MinGW/MSYS をインストールする必要があります。

  1. MinGW/MSYSのインストーラをダウンロードして取得して C:\MinGW にインストールします
  2. cmd.exeを起動し、次のコマンドで追加パッケージをインストールします
c:\MinGW\bin\mingw-get install msys-base msys-coreutils gcc
c:\MinGW\bin\mingw-get install msys-rxvt msys-vim msys-wget msys-unzip msys-zip msys-openssh

インストールすると次のような状態になります。
f:id:troter:20120325133618p:image

ホームディレクトリの対応は次の通りです。

Widnows    C:\MinGW\msys\1.0\home\takumi
MinGW/MSYS /home/takumi

手順 2. Hackable Mercurial for Windows のアーカイブのダウンロードと展開

アーカイブのダウンロードしてホームディレクトリに展開します。

  1. Hackable Mercurial for Windows のアーカイブをMinGW/MSYSのホームディレクトリにダウンロード
  2. アーカイブを展開

展開すると次のような状態になります。
f:id:troter:20120325133829p:image

手順 3. テストの実行

ここまでの手順でMercurialをテストする環境が整いました。テストを実行してみましょう。

1. cmd.exeからMinGWのrxvtを起動します。

c:\MinGW\msys\1.0\msys.bat --rxvt

2. rxvt上でhg-2.1/testsに移動してテストを実行します。

cd hg-2.1/tests
export TMPDIR=C:/tmp
PATH="`pwd`/../hg-python26:`pwd`/../:$PATH" ./run-tests.py -l

注意点

  • 案外テスト通らない*2です。。汗。。
  • gitをインストールしている場合はここを参照

まとめ

Hackable Mercurial for Windowsを使ってMercurialの開発環境を作成してみました。
実はHackable Mercurial for Windowsはhgのリポジトリのアーカイブです。TortoiseHgなど別のMercurialクライアントがインストールされていれば、履歴をpullすることによって、このまま最新版に追従した開発が行えます。便利ですね。
通らないテストについては原因究明してパッチをmercurial-develに投稿してみましょう。

*1:25分ほどで終わるテストが、1時間以上たっても一向に終わらない

*2:足りない設定がある?